○十和田地域広域事務組合職員の標準職務遂行能力を定める要綱
平成28年3月30日
訓令第7号
(趣旨)
第1条 この要綱は、地方公務員法(昭和25年法律第261号。以下「法」という。)第15条の2第1項第5号の規定に基づき、職員の職制上の段階の標準的な職の職務を遂行する上で発揮することが求められる能力として任命権者が定めるもの(以下「標準職務遂行能力」という。)について定めるものとする。
(定義)
第2条 この要綱において標準的な職とは、十和田地域広域事務組合職員の給与に関する条例(平成10年十和田地域広域事務組合条例第21号)第3条第2項に定める級別基準職務表に定める基準となる職をいう。
(標準職務遂行能力)
第3条 標準的な職の標準職務遂行能力は、級別基準職務表に応じ別表に定めるとおりとする。
附則
この要綱は、平成28年4月1日から施行する。
附則(令和元年訓令第10号)
この要綱は、公布の日から施行し、平成31年4月1日から適用する。
別表(第3条関係)
(令元訓令10・一部改正)
ア 行政職給料表級別基準職務表
標準的な職 | 標準職務遂行能力 | |
事務局長 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、高い倫理感を有し、部の重要課題に責任を持って取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 |
2 構想 | 所管行政を取り巻く状況を的確に把握し、先々を見通しつつ、住民の視点に立って、部の重要課題について基本的な方針を示すことができる。 | |
3 判断 | 部の責任者として、その重要課題について、豊富な知識・経験及び情報に基づき、冷静かつ迅速な判断を行うことができる。 | |
4 説明・調整 | 所管行政について適切な説明を行うとともに、組織方針の実現に向け、上司を助け、困難な調整を行い、合意を形成することができる。 | |
5 業務運営 | 住民の視点に立ち、不断の業務見直しに率先して取り組むことができる。 | |
6 組織統率 | 指導力を発揮し、部下の統率を行い、成果を挙げることができる。 | |
課長 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、高い倫理感を有し、課の課題に責任を持って取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 |
2 構想 | 所管行政を取り巻く状況を的確に把握し、住民の視点に立って、行政課題に対応するための方針を示すことができる。 | |
3 判断 | 課の責任者として、適切な判断を行うことができる。 | |
4 説明・調整 | 所管行政について適切な説明を行うとともに、組織方針の実現に向け、関係者と調整を行い、合意を形成することができる。 | |
5 業務運営 | コスト意識を持って効率的に業務を進めることができる。 | |
6 組織統率・人材育成 | 適切に業務を配分した上、進捗管理及び的確な指示を行い、成果を挙げるとともに、部下の指導・育成を行うことができる。 | |
課長補佐 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、担当業務の第一線において責任を持って課題に取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 |
2 企画・立案、事務事業の実施 | 組織や上司の方針に基づいて、施策の企画・立案や事務事業の実施の実務の中核を担うことができる。 | |
3 判断 | 自ら処理すべき事案について、適切な判断を行うことができる。 | |
4 説明・調整 | 担当する事案について論理的な説明を行うとともに、関係者と粘り強く調整を行うことができる。 | |
5 業務遂行 | 段取りや手順を整え、効率的に業務を進めることができる。 | |
6 部下の育成・活用 | 部下の指導、育成及び活用を行うことができる。 | |
係長 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、責任を持って業務に取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 |
2 課題対応 | 担当業務に必要な専門的知識・技術を習得し、問題点を的確に把握し、課題に対応することができる。 | |
3 協調性 | 上司・部下等と協力的な関係を構築することができる。 | |
4 説明 | 担当する事案について分かりやすい説明を行うことができる。 | |
5 業務遂行 | 計画的に業務を進め、担当業務全体のチェックを行い、確実に業務を遂行することができる。 | |
主査、主事 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、責任を持って業務に取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 |
2 知識・技術 | 業務に必要な知識・技術を習得することができる。 | |
3 コミュニケーション | 上司・同僚等と円滑かつ適切なコミュニケーションをとることができる。 | |
4 業務遂行 | 意欲的に業務に取り組むことができる。 |
イ 消防職給料表級別基準職務表
職制上の段階の標準的な職 | 具体的な職 | 標準職務遂行能力 | 階級 | ||
消防本部 | 消防署 | ||||
消防長 | 消防長 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、高い倫理感を有し、消防本部の重要課題に責任を持って取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 | 消防監 | |
2 構想 | 所管行政を取り巻く状況を的確に把握し、先々を見通しつつ、住民の視点に立って、消防本部の重要課題及び危機管理について基本的な方針を示すことができる。 | ||||
3 判断 | 消防本部の重要課題について、高い識見を持って冷静かつ迅速に適切な判断を行うことができる。 | ||||
4 説明・調整 | 所管行政について適切な説明を行うとともに、組織方針の実現に向け、関係者と困難な調整を行い、職場内外において合意を形成することができる。 | ||||
5 業務運営 | 関連分野への影響を把握し、幅広い視野から適切に業務を運営することができる。 | ||||
6 組織統率・人材育成 | 高い指導力を発揮し、部下の統率を行い、成果を上げるとともに、部下の指導・育成を行うことができる。 | ||||
課長 | 次長・課長 | 署長 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、高い倫理感を有し、所掌する事務の課題に責任を持って取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 | 消防司令長 |
2 構想 | 所管行政を取り巻く状況を的確に把握し、住民の視点に立って、所掌する事務の課題に対応するための基本的な方針を示すことができる。 | ||||
3 判断 | 所掌する事務の責任者として、豊富な知識・経験及び情報に基づき、適切な判断を行うことができる。 | ||||
4 説明・調整 | 所管行政について適切な説明を行うとともに、組織方針の実現に向け、上司を助け(次長)関係者と調整を行い、職場内外において合意を形成することができる。 | ||||
5 業務運営 | 適切に業務を配分し、進捗管理及び的確な指示を行うことができる。 | ||||
6 組織統率・人材育成 | 部下の統率を行い、成果を挙げるとともに、部下の指導・育成を行うことができる。 | ||||
7 指揮(災害現場において活動する消防吏員) | 災害状況を的確に把握した上で、自ら活動方針を決定し、全部隊の統括的な指揮を行うことにより、成果を挙げることができる。 | ||||
課長補佐 | 参事・課長補佐 | 副署長・主幹 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、担当業務の第一線において課題に取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 | 消防司令・消防司令補 |
2 企画・立案、課題対応 | 担当業務について、問題点を的確に把握し、施策の企画・立案や課題対応の実務の中核を担うことができる。 | ||||
3 判断 | 自ら処理すべき事案について、適切な判断を行うことができる。 | ||||
4 説明・調整 | 担当する事案について、倫理的な説明を行うとともに、関係者と調整を行うことができる。 | ||||
5 業務遂行 | 段取りや手順を整え、効率的に業務を進めることができる。 | ||||
6 部下の活用・育成 | 部下の統率、活用を行うとともに、指導・育成を行うことができる。 | ||||
7 指揮(災害現場において活動する消防吏員) | 災害状況を的確に把握した上で、自らも具体的な活動方針を決定し、出動部隊の指揮を行うことにより、成果を挙げることができる。 | ||||
係長 | 係長 | 係長 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、責任を持って業務に取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 | 消防司令補 |
2 課題対応 | 業務に必要な知識・技術を十分に有しており、課題に対応することができる。 | ||||
3 説明・協調性 | 担当する事案について分かりやすい説明を行うとともに、職場内外において協力的な関係を構築することができる。 | ||||
4 業務遂行 | 計画的に業務を進め、担当業務全体のチェックを行い、確実に業務を遂行することができる。 | ||||
6 部下の活用・育成 | 部下の活用を行うとともに、指導・育成を行うことができる。 | ||||
7 指揮(災害現場において活動する消防吏員) | 災害状況を的確に把握し、上位階級者を補佐するとともに、自らも具体的な活動方針を決定し、出動部隊の指揮を行うことができる。 | ||||
主任 | 主任 | 主任 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、責任を持って業務に取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 | 消防士長 |
2 知識・技術 | 業務に必要な知識・技術を有している。 | ||||
3 コミュニケーション | 職場内外において円滑かつ適切なコミュニケーションをとることができる。 | ||||
4 業務遂行 | 計画的かつ確実に業務を遂行することができる。 | ||||
5 指揮・消防活動(災害現場において活動する消防吏員) | 災害状況を的確に把握し、上位階級者の下命又はこれがないときには自らの判断により自隊の活動方針を決定し、指揮及び消防活動を行うことができる。 | ||||
主査 | 主査 | 主査 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、責任を持って業務に取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 | 消防副士長 |
2 知識・技術 | 業務に必要な知識・技術を習得することができる。 | ||||
3 コミュニケーション | 上司・同僚等と円滑かつ適切なコミュニケーションをとることができる。 | ||||
4 業務遂行 | 計画的に業務を遂行することができる。 | ||||
5 消防活動(災害現場において活動する消防吏員) | 自己の隊長の下命の下、災害状況に応じて、より効果的な消防活動を行うことができる。 | ||||
主事 | 主事 | 主事 | 1 倫理 | 全体の奉仕者として、責任を持って業務に取り組むとともに、服務規律を遵守し、公正に職務を遂行することができる。 | 消防士 |
2 知識・技術 | 業務に必要な知識・技術を習得することができる。 | ||||
3 コミュニケーション | 上司・同僚等と円滑かつ適切なコミュニケーションをとることができる。 | ||||
4 業務遂行 | 計画的に業務を遂行することができる。 | ||||
5 消防活動(災害現場において活動する消防吏員) | 自己の隊長の下命の下、災害状況に応じて消防活動を行うことができる。 |